理事長所信


理事長


 1953年5月5日「人生最大の幸福は社会に対する奉仕である」というJCIの信念に感銘を受け、先輩諸兄の英知と勇気と情熱により、津青年会議所の歴史が始まり、66年という年月が経過しました。この歴史を積み上げてこられたのは、「明るい豊かな社会」の実現のために、それぞれの時代に必要とされる運動を展開し、地域に根差した活動をされてきたからです。平成という時代が終わりを迎え、新たな時代の幕が開ける2019年。新たな時代に必要とされる団体として、より具体的に行動を起こしていかなくてはなりません。
 青年会議所とは、規範や風習という伝統を大切にしつつ、新たな発想で物事と真摯に向き合い、地域にインパクトを与え、住まう人々の心を動かし、変革を起こせる人材へと成長することのできる学び舎です。会員は、まちづくりを通して、自己を成長させ、そして未来の担い手である青少年を育成し、持続可能なまちを創造する。この「JCしかない」サイクルはどれも欠かすことはできません。そのすべてを噛み合わせ、会員一人ひとりが目的、意義を理解し、当事者意識を持ち、すべてにおいて積極的に参加することで、青年会議所が更に地域から必要とされる団体となり、そのことが青年会議所のブランディングにつながると考えます。
 志を同じうするものが相集い、力を合わせて奉仕をすることで、唯一無二の修練を経験することができる。そのことが自己成長につながり、まちを創造する原動力となる。その過程において一生涯の友情を手に入れることができる。私が苦しい時に手を差し伸べてくれたのは、青年会議所の仲間でした。それが無ければ今の自分は存在し得ません。「失敗」で立ち止まらず、「成功」に向けて果敢に挑戦し、あらゆる「経験」をすることで、自己の本質と向き合い、自己の可能性を最大限に引き上げていきましょう。

津青年会議所会員としての自覚

 近年、津青年会議所は積極的に出向者を輩出し、出向先で活躍をされた先輩諸兄の功績により日本青年会議所・東海地区協議会・三重ブロック協議会との距離が近くなりました。また、他LOMから津青年会議所への期待値も高まっているように感じます。私自身も出向をさせていただき、実感したことが「栄光の津青年会議所」ということです。故に我々を評価する基準が厳しいということです。自己の立ち振る舞いが津青年会議所の立ち振る舞いとなります。会員の行動規範は「さすが津JC」でなければなりません。その厳しくなった基準を超えるパフォーマンスを直向きにすることにより、いつの間にか力が付きます。負荷をかけるほど自己成長につながる。この成長サイクルは津青年会議所会員の与えられた機会であると思います。津JCの価値を向上させる自覚と覚悟をもって、成長した自身と会えることを楽しみにしながら、笑顔を大切に果敢に挑戦していきましょう。
また、公益社団法人茅ヶ崎青年会議所、カ行國際青年商會と姉妹締結をさせて頂いております。姉妹JCから組織、個人共に具体的な交流を図り、刺激を与え合い、意見交換をすることで相乗効果を生み出し、共に成長していきましょう。



自己成長を促す会員拡大

 会員拡大とは、津青年会議所の創立以来、途絶えることなく続いている基本運動であります。何故、会員を増やすのか。最大の意義は会員の自己成長のためであると考えます。会員拡大をすることで、様々な価値観を持った会員が増え、その価値観のベクトルをひとつにまとめ、会員同士が活動を通じて切磋琢磨することで、人間性は磨かれ、輝きを増します。そして、自己成長をとげた我々が、光り輝くことで、「明るく豊かな社会」の実現へ繋がっていると確信しております。
「人は人によって磨かれる」青年会議所の学びの中でも重要な学びのひとつであると考えます。特に入会間もない時期において青年会議所を学び、お互いを理解することは重要であると考えます。青年期にどれだけの人と関わり、本気で向き合うことができるか。その先には一生涯、腹を割って付き合える友情を手に入れることができます。今後の人生において苦しくて困難な状況に陥ってしまったとしても津青年会議所の同志がいれば乗り越えることができます。自己の成長を楽しみにしながら、会員拡大を実践しましょう。



会員資質向上

 「まちづくり」は「ひとづくり」からはじまる。と言われています。会員は皆、企業・生業を持ち、青年会議所活動を通じて個の能力を高め、企業・生業で能力を発揮している青年経済人であります。その我々が、地域社会をさらに発展させる原動力となるためにも、個の能力を高め、企業・生業の発展に寄与しなければならないと考えます。
 あらゆる失敗は成功に向かう第一歩である。哲学者のウィリアム・ヒューエルの言葉であります。企業の発展を成功と置き換えると、「成功」を収めるためには「失敗」を経験したとしても、そこで立ち止まらず、成功するまで、何があっても絶対に諦めない強い姿勢やめげない強靭な精神力を強く意識し、行動を貫き通すことが必要ではないでしょうか。
 そのことが強靭な思想と哲学を身に纏った青年経済人となり、企業・生業の発展につながると確信しています。今後、困難な状況に陥り、挫折を味わう事もあると思います。その経験は、一回りも二回りも成長する絶好の機会であると前向きに捉え、そこで立ち止まらず、新たな挑戦をし、成功への歩みを進めて参りましょう。
 津青年会議所は、積極的な会員拡大の成果と多くの卒業生輩出に伴い、入会歴の浅い会員の割合が高まっており、青年会議所の本質を理解している会員の減少が危惧されています。まちづくりを通して自己を磨き続けてきた我々は、会員同士の絆を深めながら切磋琢磨できる関係の中で、家族の理解を得ながら、社会人としての品格ある青年の団体へと成長していく必要があります。
 品格ある青年として社会人としての常識を身につけるために、社会人として道徳観を養う取り組みを行い、会員一人ひとりが良識ある社会人としての自覚を持ち、自ら行動に移せるような人材育成を図ります。さらに、誰よりも近くで支えてくれる家族に青年会議所運動に対し更なる理解を深めるために、会員及び家族同士の親睦を深め、今後の活動を円滑に行う土壌づくりにつなげます。同じ志を持つ会員同士が今後も協力しあい運動を展開していく関係を確かなものとしていきましょう。



平和国家の継承

 今から74年前、太平洋戦争末期の1945年、連日連夜、日本各地は壮絶な無差別爆撃空襲を受け、尊い命が奪われ、津のまちも一面が焼野原となりました。敗戦後、祖国日本は先人たちのまさに血の滲む努力により、今の平和繁栄がありますが、責任世代である我々は、その出来事を慰霊日として記憶しているだけでなく、その時、何が起きていたのかを正確に知り、次世代へ継承していく責任があると考えます。平成という時代が終わりを迎え、新たな時代の幕が開ける今、実際に悲惨な経験した世代から「戦争体験」というものを引き継ぎ、次世代に「平和国家」を約束しなければなりません。未来のまちを創造するためにも過去に経験したことを正確に知り、平和について考えましょう。



心を動かすまちづくり

 我々が住まう津のまちは、711平方キロメートルの広大な市域を有し、四季折々の風景が楽しめる自然環境、そして伝統文化に恵まれ、豊富な農産物、多彩な食文化など多様な魅力も併せもち、三重県の県都として成長してまいりました。我々は、まちの魅力を住まう人々に伝播し、郷土に誇りをもってもらい、郷土愛を育み、津のまちを人々の笑顔でいっぱいにしましょう。しかし、そんな津のまちにも様々な課題が潜在しています。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると2020年から2040年の僅か20年の間に、人口5万人が消失し、消費が現在の80%に縮む社会になります。我々は持続可能なまちを創造する上で避けて通れないその課題と真摯に向き合い、打開策を見出し、社会を変えていかなければなりません。そのためには、他団体と協働しながら会員や市民のニーズを徹底的に調査し、2018年に津市との間で締結したまちづくりパートナーシップ協定を活かして、その課題に対して、具体的に行動を起こす必要があると考えます。また、住民一人ひとりが自らのまちは自らが創る。という当事者意識を醸成する機会を提供し、アクティブ・シチズンとなり、住まう人々の心を動かし、よりよいまちへと変えていき、「明るい豊かな社会」の実現にむけて邁進していきましょう。



青少年育成

 地域の宝である子供たちを取り巻く環境は、我々の幼少期から比べても大きく変わりました。インターネットやSNS、そしてVR(バーチャル・リアリティ)の理工学的に作り出された仮想現実技術が飛躍的な進化を遂げ、体験をせずして、経験を得られるようになりました。しかし、地域の魅力に触れ、人と触れ合い、共に協力することでしか得られないものもあると思います。住まうまちの魅力に触れ、日々の生活が「当たり前」ではなく「有難う」の連続であることに気づいてもらい、唯一無二の体験をすることで、地域の魅力や仲間の大切さや日常への感謝の気持ちを育み、将来の担い手である子供たちを育成しましょう。目をキラキラと輝かせ、溢れんばかりの笑顔を振りまく子供は地域の財産です。責任世代である我々は次の世代を育成する義務があります。無限の可能性を秘めた子供たちの笑顔でこの地域を元気にしていきましょう。



主権者教育

 民主主義の根幹である選挙は、私たち市民が政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることのできる最も重要かつ基本的な機会です。しかし、第24回参議院議員選挙において三重県の18歳、19歳の投票率は全年齢平均投票率と比べて9.63%低い投票率となりました。このまちの主権者である我々が、我々の政治的なリーダーを決める選挙において、政治や政策に対して無知、無関心であるがために選挙権を行使せず、投票率が低い状態であるというのは、由々しき問題であると考えます。そこで、2015年の公職選挙法改正にともない、選挙権年齢「18歳以上」への引下げという時流に乗じて、高等学校等における政治参画事業を通じ、主権者として政治の在り方に関わる難しさから逃げず、考え抜き、判断し選択する自覚と責任を兼ね備えた青少年を育んでいきたいと思います。私たち一人ひとりが「選挙」に関心を寄せることで、若者が「知り・考え・意見を持ち・論じ・決める」ことを学び、まちに対しての当事者意識も芽生えると考えます。



津青年会議所の運営

 青年会議所の行動綱領は「社会への奉仕」「個人の修練」「世界との友情」であり、活動のすべてを総会・理事会という会議体で侃侃諤諤と忌憚なき意見を交わし合い、会員の意識ベクトルを統一し、地域に必要とされる活動を導き出します。この過程こそが、会員同士が切磋琢磨していく絶好の機会であり、地域に必要とされる団体としての責任であると考えます。理事は議決権行使の責任を理解し、活動の決定経緯を共有し、縦のラインを重んじる強固な組織を構築していきましょう。また、法令遵守し、公明正大な組織運営をすることで、公益社団法人格を付与していただいている団体としての責任を果たしていきましょう。



おわりに

 「至誠一貫 率先敢闘 和親一致 責任完遂」この言葉は、旧海軍兵学校の学寮に伝わる言葉であります。私が、津青年会議所に入会させて頂いた時、当時の理事長に座右の銘として宣言しました。真摯な気持ちで何事にも向き合い、自らが率先して行動し、仲間との絆と笑顔を大切にし、与えて頂いた機会をやり遂げるため、最大限の努力をする。この言葉を意識しながら活動をさせて頂いております。入会前、自身を変えたい。変わらないといけない。という焦りがあったのを覚えています。しかし、何をしたらいいのか分からず、悶々と日々を過ごしていました。奇跡的な縁で津青年会議所と出会い、尊敬できる先輩や仲間と出会い、成長した自身と出会いました。公益社団法人津青年会議所は、真剣に向き合えば向き合うほど、確実に自己成長できる唯一無二の団体であります。決して安くない年会費や活動費は家族や企業・生業の仲間に自己成長をもって確実に還元しなくてはいけません。年齢制限のあるこの学び舎で、今この瞬間を大切にし、目一杯の学びと気付きを頂き、愛するこの地域がさらに光り輝くために、英知と勇気と情熱と笑顔をもって全力で取り組む所存です。





自己成長を遂げよう!
~JAYCEEが切り拓く未来~





持続可能なまちを創造するために、変革を起こせる人材となり
地域に必要とされ続ける団体として、より具体的に運動を展開し
住まう人々の心を動かそう。





・様々な価値観に触れ自己成長につながる会員拡大
・津市とのパートナーシップ協定を活かした地域開発
・自らが積極的に活動できる会員の育成
・住まう人々の心を動かす地域の創造
・住まう人々の笑顔が溢れる地域の活性
・感謝の気持ちを育む青少年の育成
・刺激を与え合い相乗効果のある姉妹JC交流
・会員としての自覚と覚悟を持った出向・出向者の支援
・法令遵守し、公明正大な組織の運営
・公益社団法人日本青年会議所協働運動・連携推進運動