理事長所信


理事長


 「新日本の再建は我々青年の仕事である」 戦後間もない頃、高き志を持った先達により青年会議所運動の一歩が始まり、日本各地で展開されてきました。このまちにもその灯がともり66年の歳月が経ち、物資が乏しかった当時からは大きく発展を遂げてきました。大きく発展し続け、変化している今だからこそ、変わらぬ目的「明るい豊かな社会」の実現に向け、我々も変わり続けなければなりません。いつの時代も変革を起こすのは我々青年であります。この社会に持続可能なインパクトを与えるため、住まう方々から求められているニーズを的確に捉え、周囲を巻き込み行動し続け、自分自身を更に変革させ【つよくある】必要があります。物事を表面的に捉えるのではなく、その奥にある本質を見抜く力を養うことで「英知」が生まれます。条件や環境などに屈せず、多少のことにも動じず一歩踏み出すことで「勇気」が生まれます。現状から、この社会や自分自身の未来について、どうあるべきか想像し、考え、そこへ向かう行動を起こすことで「情熱」が生まれます。これらを併せ持った青年こそ、地域から頼られ、誇られ、憧れられ、未来の価値を高めていく存在であると確信しています。現在は、過去の結果であり、未来は、我々の手に委ねられています。すべての原因は我々にあります。創始より受け継がれてきた志を、次世代へと途切れる事なく引き継いでいき、更なる発展を遂げ希望に満ち溢れたまちへと昇華させましょう。青年の学び舎と呼ばれるこの青年会議所に「成長」は約束されていません。ですが「経験」という多くの意識変革の機会を提供する場として、普段の生活では味わうことが出来ない多くの達成感や感動、またかけがえのない多くの仲間と出会える事が出来る唯一無二の団体です。周囲に理解され、認められる活動や運動を展開し、ともに未来へ種を蒔きましょう。

~憧れられる存在となるために【つよくあれ】~

 終戦以降、荒廃と疲弊のなかから日本は、一進一退はあったものの長期の高度成長を続けてきました。そして我々の生かされている、この地域も先達が額に汗し、ひたすらに働き、ひたすらに助け合い、優れた資質と弛まぬ努力により、再建され、発展を遂げてきました。新日本の再建を夢に描き起ちあがった先達、一人ひとりの力強いそんな行動があったからこそ、この素敵な今に生かされていることに感謝します。ですが今の世の中は、安定成長期を経て、バブルの崩壊と共に、作っては使うといった、大量生産・大量消費を繰り返す時代が終わりました。巷にはモノがあふれ、皆と違うモノが欲しいと思うようになり、価値観の多様化が進んできたように感じます。また多種の情報にも溢れ、このような環境の中では、物事の根底にあるモノも見えにくくなってしまっています。あらゆるモノであふれ「混沌」というこの状況から「確かな時代」を築き、次代へとバトンをつなぐために、限られた時間の中で、どういうことを成し、どういう人間に成るかが、我々青年の使命であると考えます。様々な経験の機会を提供される、この青年会議所という手段を使い、率先して行動することができるActive Citizenとしてのスキルを纏い【つよく】ありましょう。個人の発展、自社の発展、地域の発展、そして国家及び世界の繁栄と平和に寄与できる人間こそ、周囲から一目置かれ、憧れられる存在となり得るでしょう。だからこそ、青年期という限られた時間の中、全力で走り切りましょう。



~つよくあるための【人のかたち】~

 子曰(しい)わく、君子(くんし)は言(げん)に訥(とつ)にして、行(おこな)いに敏(びん)ならんことを欲(ほっ)す。 《論語 里仁第四-二十四》 人の上に立つ者、すなわちリーダーには、言葉の巧みさの必要性よりも、まず俊敏な行動力が求められる。 どんな課題や問題に対しても、行動なくして解決はありません。だから我々は、青年会議所から与えられるすべての機会を掴み取り、自分自身を変えるために、行動力を身につけます。限られた時間を有効に使うには、「素早く行動へと移すことが肝要である」と高唱しつつも、まずは第一に参画意識の向上に努めなければなりません。近年、会員の環境、すなわち家庭や仕事の状況からなのか、はたまた青年会議所の魅力が感じられていないのか、会員すべての積極的な参画とは言い難い状況であるように感じます。その要因は環境ではなく、「青年会議所活動での魅力が見いだせない」「運動や活動での成果がすぐに実感できない」といった点が活動への参画意識低下につながっているのではないだろうか。この先、会社やその周囲の人々、また家族や地域に理解され、必要とされ続けるためには、「明るい豊かな社会」の実現という理念をもつ我々青年会議所会員の一人ひとりが、青年会議所活動や運動の意義を理解しなければ到底成しえないモノであります。そのためにも各々が感じる、青年会議所活動の意義や魅力、また成果や結果といった、参画意識の向上につながる動機を全会員に向け発信します。自身を変えることができれば、家族の意識を変え、地域を良くし、国や世界をも変える可能性を秘めている、そんな最初の一歩を踏み出しましょう。 昨今、会員数の減少が全国的に叫ばれる中、当会議所では成功とまではいかずとも、会員数の純増を成し遂げてきました。しかし、青年会議所の最大の特質である「年齢制限」がある以上、どんなに有能で活動的な会員でも、満40歳に達すれば卒業しなければなりません。一人でも多く、高い志を持った仲間を発掘し、我々の想いを熱く伝え、共感して頂ける同志を常に探し続けよう。他人任せにではなくしっかりと当事者意識を持ち、個と組織を連動させ1人でも多く、仲間を増やしましょう。そうすれば地域への発信力は大きくなり、それがムーブメントとなり当会議所の魅力が、この津のまちへと伝播していくでしょう。青年会議所では多くの経験や機会を得ることが出来ます。人生を生き抜く力を身に付ける20歳から40歳までの大切な青年期に青年会議所というこの学び舎に籍を置くプライドと自覚を持ちましょう。地域の人々からは一人ひとりが青年会議所会員として見られ、それが青年会議所としてのイメージとなるので、常に品格ある行動をしていけば、それが人を惹きつける魅力となり、自ずと我々の運動に共感できる青年が集う津青年会議所になると確信しております。



~つよくあるための【まちのかたち】~

 子曰(しい)わく、譬(たと)えば山(やま)を為(つく)るが如(ごと)し。未(いま)だ一簣(いっき)を成(な)さざるも、止(や)むは吾(わ)が止(や)むなり。譬(たと)えば地(ち)を平らか(たい)らかにするが如(ごと)し。一簣(いっき)を覆(ふく)すと雖(いえ)ども、進(すす)むむは吾(わ)が往(ゆ)くなり。
《論語 子罕第九-十九》
 あることを成し遂げるというのは、山を築く作業に似ている。もう少しで完成という時に成し遂げないのは、止めた自分が悪い。また土地を平らに整備するようなものでもある。たった一杯分の土を均しても自分の努力の成果なのだ。要するに、何かを途中で止め失敗させるも、目標を達成させ成功させるも、すべて自分次第ということである。
自分自身の幸せを望むのであれば、取りまく環境を無視することはできないはずです。住まう「まち」や「くに」が暗く、荒んでいては、自身が思う家庭づくりや会社だけを繁栄さることは不可能ではないだろうか。我々は日々、明るい豊かな社会の実現に向け、活動や運動を展開していますが、「社会」というモノが自身を取りまく環境であることは言うまでもありません。自分自身の幸せを願うならば、まずは家庭や会社からコミュニティーの輪を広げ、そしてまちの幸せを考えなければなりません。 青年会議所では、誰でも等しく4つの機会があたえられます。その中の1つに「地域開発の機会」があります。社会開発・まちづくりの機会であり、地域社会との関わりができ、社会奉仕活動をする機会です。しかしながら、社会奉仕活動といっても我々青年会議所が展開していく、この運動や活動を単なる奉仕活動で済ませてしまってはいけません。持続可能な社会を目指すために、まずは課題設定の能力を高めましょう。目の前の状況から「課題」を汲みとり、解決策を導き出し、イノベーションを生み出しましょう。
愛する津のまちには、多様で豊かな自然環境と広大な市域があり、古くは海上交易として、また藤堂藩政下における城下町としての多様な歴史・文化資源があり、中部圏と関西圏との結接点としての地理的な優位性があります。県都という都市の特徴から都市機能が集積し多様な産業活動がある事などの、地域の特性について津青年会議所会員一人ひとりが改めて認識する事で、このまちの個性的な魅力を地域の人々に、そして全国に「発津(はっしん)」していく情熱を共有でき、青年会議所運動に関する意識の高揚を図れると考えます。2020年は4年に1度のオリンピックが東京で開催されます。世界中から注目され、多くの人々が訪れるこのスポーツの祭典にはどのような益があるだろうか。我々の組織にも、多くの会員が集う大会や事業があります。誘致することで、どのような益があり、どのようにまちの魅力が拡がるか、考える機会にしましょう。多くの人々に我々の運動や活動へ参加をしてもらい、青年会議所の変わらぬ目的「明るい豊かな社会の実現」の想いを伝播することが重要であり、まちにもたらす効果をより大きなものとするためには、津青年会議所が主体となり、市民、行政・その他団体との連携・協働し、より強固な協力体制を築きましょう。



~つよくあるための【青少年のかたち】~

 子曰(しい)わく、これを愛(あい)して能(よ)く労(ろう)せしむること勿(な)からんや。忠(ちゅう)にして能(よ)く誨(おし)うること勿(な)からんや。 《論語 憲問第十四-八》  愛するからには、苦労をさせなければならない。真に相手を思うならば、道理を教えないでいられようか。  青少年は地域・未来を担う宝です。「まちづくりはひとづくりから」と言われるように、ひとづくりはまちづくりにとって、重要な要素であり、必要不可欠であると感じます。だからこそ、大切な人こそ甘やかすことなく、苦労をさせることが必要ではないだろうか。幼いころの記憶が遠い将来、彼らを豊かにする一助となる多くの「体験」を提供しよう。未来を担う子供たちには、受動的でなく自らが「気づき・学び・行動する」といった主体的に取り組む姿勢を身に付けていただきます。知恵や工夫を凝らしながら努力することや、携わる喜び、そして楽しみを体現させましょう。また今後、起こりうる災害という見えない未来に対しても正しい知識を持ち、考え判断し、行動する力を養うことで、危険から自らの身を守り、また他者への思いやり、優しさ、いのちの大切さを考えることができる青少年が生まれます。住まう地域の豊かな自然環境にも着目させ、生かされていることを実感しよう。さらに、自慢できる郷土への愛着を芽生えさせるために、唯一無二の体験を記憶に残しましょう。昨今の時代変化に伴い、我々の幼少期と比べても、今は「モノ」も「情報」も簡単に手に入る時代です。悪意のあるもの、誤ったもの、たくさんの情報の中から正しい選択ができるよう、状況を正確に洞察し、物事の本質を見抜く力を養いましょう。まちの未来を担う青少年に様々な機会を提供し、希望に満ち溢れた青少年の育成が我々の目指す「津市の明るい未来」の創造へと繋げましょう。



~つよくあるための【SDGsのかたち】~

 冉求(ぜんきゅう)曰(い)わく、子(し)の道(みち)を説(よろこ)ばざるに非(あら)ず、力(ちから)足(た)らざればなり、子(し)曰(い)わく、力(ちから)足(た)らざれる者(もの)は中道(ちゅうどう)にして廃(はい)す。今(いま)女(なんじ)は畫(かぎ)れり。 《論語 雍也第六-十二》 本当に力が足りないのであれば、途中で朽ち果てるはずだ。自分の力が足りないと自分に自分で言い訳をして、自らを見限っているだけだ 夢を実現しようとするならば、高い目標を掲げ、そして継続してやり続けなければいけない。途中で諦めてしまっては夢が実現することはありません。そして目標を達成するためには、周囲の方々の協力が必要不可欠なのです。我々は真に豊かな社会を目指し、地域の課題を解決するために、持続可能な開発目標(SDGs)を通じて、学びの場を提供します。SDGsは国連サミットにて採択された17のゴールと169のターゲットによって構成された国際目標であるが、壮大な夢であると諦めてはいませんか。変化は一人ひとりから始まります。LOMの運動やメンバー個々人で取り組める行動を発信しましょう。だが論理だけでは人は動きませんが、一方で論理がムチャクチャでは人の賛同を得ることもできません。他者の行動を変えるためには、まず主張が理にかなう説得が重要である。次に、いくら理にかなっていても道徳的に正しいと思わなければ、必要なエネルギーは引き出せません。自分の時間とスキルを投入したいと思わせる、そんな倫理的な訴えで納得させましょう。そして情熱をもって未来について語りかけましょう。そうすれば共感が生まれ、夢は実現されるでしょう。地域の企業や団体、たくさんの協力者を巻き込み、強く、強く、発信し続けましょう。



~つよくあるための【津青年会議所のかたち】~

 子(し)曰(いわ)く、君子(くんし)は義(ぎ)に喩(さと)り、小人(しょうじん)は利(り)に喩(さと)る。 《論語 里仁第四-十六》  本当に素晴らしい人間は「義」、つまり人間の正しい道ということから、何をなすべきなのかを考え、取るに足りない人間は目先の利益だけ求め、何をすれば得かを考える。  我々は2013年より、公益目的事業を主とした運動を展開し、公益性の認定を受けた法人であります。故に、まちに住まう方々の信頼なくしては成り立ちません。このことについて、会員一人ひとりが自覚を持ちましょう。当会議所は会員から預かった会費や、まちの方々からの協賛金という寄付金で運営を行っています。その使い道を付託され、期待に応えるために会議を重ね、しっかり計画をたて予算執行することが、会員やまちへ成果という益につながることを意識し、とことん追求しましょう。そして公益事業への寄付金は、税制控除が受けられので、それらを上手く活かし、発信し、更なる組織のブランディングへとつなげましょう。また、本年も多くの出向者を輩出します。出向先での多くの学びや気づきを、個々のものだけにするのではなく、津青年会議所全体へフィードバックできる機会を設けます。だからこそ、出向者が与えられた職務に対し、出向先にて全力で取り組めるよう支援を行い、津JCブランドをさらに高めましょう。

 



【結びに】

 青年会議所に入会したばかりのころは、所属した委員会の委員長や副理事長に誘われ、ただ何となく活動していたような記憶があります。ひとづくりをする意味、まちづくりをする意味、ましてや青少年を育成する意味なんて、考えたことはなかったと思います。ですが、なんとなく活動をしていた入会当初より、委員長や様々な役職を経験し、出向先での出会いや学びを経て、変化している自分に気がつきました。自分自身を変えなければ何も変わらないこと。このまちで生まれ育ち、商売をし、家庭を持ち、子供もこのまちで育っていく、そんな生かされているまちだからこそ、まちをより良くしなければならないこと。そして自分の子供だけではなく、我々もそうだったように、未来を創っていくキラキラと目の輝く青少年を育むこと。この青年会議所という学び舎から教わりました。すべて自分自身のところに還ってくる、すなわち自分自身のため。JCをするために送り出してくれている家族や社員のため。そして、後から来るもののために。我々は成長しなくてはなりません。ただ所属しているだけでは、機会を掴み取らなければ、成長なんてあり得ません。だが、そんな大切なことに気づかせてくれる青年会議所には制限時間があります。40歳の12月31日までです。だからこそ津JCに受け継がれる「ハイ」か、「イエス」か、「わかりました」精神で、どんなことにも挑戦しよう。やがてくる卒業をむかえ、JCがなくても、自身で考え、自身で率先して行動できる人間へと成長するために、【つよく】ありましょう。そして成果という、大きな大きな果実を成熟させよう。





つよくあれ!!
憧れられるJAYCEEとなれ





まちに住まう方々から共感が得られる運動を展開することで
周囲から認められる存在となり、成果という大きな果実が成熟する。
だからこそ、多くの経験を手にし、未来へ種を蒔こう。/span>





・高い志を持った、同志の拡大
・人を惹きつける、あらゆる価値の根源となる、会員の育成
・地域の魅力を「発津」し、その情熱を共有する、まちづくりの実施
・自身とまちに幸せをもたらす、社会開発の実施
・郷土愛を育む、青少年の育成
・正しい知識を持ち、主体的に行動できる、青少年の育成
・会員から地域へと伝播する、SDGs運動の推進
・互いに刺激を与えあい共に成長する、姉妹JCとの交流
・多くの学びや気づきを得る出向・出向者の支援
・信頼あるつよい組織運営
・公益社団法人日本青年会議所協働運動・連携推進運動の実施