理事長所信


理事長


 公益社団法人津青年会議所は1953年の創立以来、変わらぬ目的「明るい豊かな社会」の実現に向け、時代の変化に伴う様々な問題に直面しながらも、先輩諸兄の英知と勇気と情熱により、発展し続けてきました。 今後も住まう地域から求められるニーズを的確に捉え、変革を起こすリーダーとしての気概と覚悟を持ち、発展し続けていかなければなりません。  「人は人によって磨かれる」青年会議所には、志を同じくする多くの仲間との出会いがあります。そして、普段の生活では味わうことができない多くの機会があります。 その仲間達と切磋琢磨し、共に高め合い、素晴らしい経験をし、それぞれが自己成長することが、会社、そして地域への発展に繋がっていく。 私は、これこそが青年会議所の一番の責務であり、そして魅力だと考えます。  今まさに世界は新型コロナウイルスの蔓延により、過去に例を見ない事態となっています。ウイルスが終息したとしても、その後の経済に大きな影響を及ぼすことは明らかです。 今こそ、我々青年会議所にしかできないことがあるのではないでしょうか。 当たり前であったことが当たり前ではなくなった今だからこそ、今まで培ってきた経験、多くの仲間とのネットワーク、強みを活かし、我々が先頭に立って知恵を出し合い、具体的な行動をとっていく、 それこそが今まさに、地域から求められること、そして必要とされていることだと、強く感じます。 そして、本気でこの困難に立ち向かうことで津青年会議所のブランディングへもつながり、より地域から必要とされる組織となります。

明るい未来を創造するまちづくり

 自社を大切に想い発展させるために本気になることができるのであれば、まちの発展にも目を向け、本気になることが必要です。まちが衰退し、消滅しかけている状態で、自分の会社だけが繁栄することは可能でしょうか。果たしてそれが幸福でしょうか。私は必ずしもそれは可能だとは思えませんし、幸福だとも思いません。自らが住まうまちのことに興味を持ち、関わって行くことが、このまちの未来を担う青年経済人として当然だと思います。
 津市は2006年に合併をし、新津市となり、人口も増え、自然にも恵まれ、素晴らしいまちだと思います。しかし2008年の人口のピーク約28万9千人を境に年々人口が減少しており、このままの状況が続くと2060年には人口が約18万人にまで減少すると推定がでているのが現実です。このままでは津市の経済も縮小し、まちが衰退していくことは明らかです。持続可能なまちを創造していく我々にとって避けては通れない大きな課題と真剣に向き合い、改善策を見出し、社会を変えていかなくてはなりません。社会を変えると言っても当会議所の力だけで変えることは容易ではありません。2018年に締結したまちづくりパートナーシップ協定を活かして、具体的な行動を起こし、社会に変革を起こす一歩を踏み出して参ります。また、住まう地域の自然環境にも目を向け、地域の方々を巻込んだ行動を起こし、環境保全の意識向上に務めていきます。
 2020年は新型コロナウイルスの影響で市民を巻き込んだ事業の開催が次々と中止を余儀なくされました。本年こそは、我々が今まで培ってきた経験、行政、その他団体とのネットワークを存分に活かしながら、連携・協働をし、市民を巻き込み、津のまちが活気と笑顔で溢れるインパクトを与え、津のまちをより一層元気にする一助となります。



組織を強くする会員資質向上・会員拡大

 まちをより良くしていくために、一番大切なのは人です。人が変わればまちは変わる。その中でもこのまちの未来を担っている我々青年が変わらなければいけません。だからこそ会員の育成は必要不可欠です。まちを牽引していく強い青年を育成していきましょう。強い青年とは、物事をポジティブに捉え、挑戦することを恐れず、積極的な行動を起こしていくことができる人財であります。強い青年を育成することで、年齢制限がある青年会議所を卒業してからも、それぞれがまちのために率先して行動し、より良いまちの創造につながります。
近年、全国的には会員の減少が進む中、当会議所は積極的な会員拡大により会員の純増は成し遂げてきました。現状、入会4年未満の会員が約半数を占めており、貴重な存在でありながらも入会の浅い会員を中心とした全会員の積極的な参画が、出来ているとは言い難い状況であると私は感じております。経済情勢が不安定な中、青年会議所の活動に時間を費やすより、社業に集中するべきだという意見も少なくないと思います。しかし多くの中小企業にとっては、地域経済の縮小は自社の縮小にも繋がっています。青年会議所の活動を通じて、自らのまちを、自らが守るべき者のためにより良く変えていくことが必要です。そのためにはまず会員の参画意識の向上に努め、会員一人ひとりが、自らの青年会議所活動に意義、そして魅力を見出し、何のために活動しているのか、そこにはどのような理由があるのか、その本質を理解することが重要です。会員一人ひとりが青年会議所活動の本質を理解し、胸を張って語り、行動することで、必ず賛同する仲間も増え、我々の運動がより力強いものとなり、このまちの時代に即した明るい未来の創造につながります。
我々の運動の発信は、同じ志を持った仲間が多ければ多いほど大きな力となります。
拡大運動は青年会議所の運動をより大きなものにしていくための根幹と言っても過言ではないと思います。青年に成長の機会を提供することを使命とする青年会議所にとって、メンバーを増やすことは最も良い方法です。青年会議所の魅力を語り、多くの仲間を惹きつけることで、より素晴らしい仲間と成長の機会を得ることができると共に、我々の運動もより力強くなります。また、日本では多様性ある社会を推進しており、女性の社会での活躍が広まっています。我々の地域、そして組織でも性別関係なく活躍できる環境にしていかなくてはなりません。現状、当会議所での女性会員は一割にも満たない会員数となっており、今後この現状は大きな問題点になると考えます。どのような組織でも社会の変化についていけなければ衰退、消滅の定めにあります。このまちの未来を切り開いていく我々にとって、女性も十分な成長の機会を提供できる組織に変えていく必要があります。何故女性会員が少ないのかに着目し、女性会員の拡大に力を入れ、より多様性ある組織になることによって、新たな価値観も生まれ、より地域から必要とされる組織となります。



新たな価値を創造するビジネススキル

 地域のリーダーとなる経営者が多く集まる組織として、ビジネスに関してのスキルアップができる機会の提供は、まちづくりを行っていく上でも必要だと考えます。経営者としてこれからの時代に必要な能力を向上させ、自信に満ちたメンバーがいる組織は、地域からも必要とされ、必然とみんなが憧れる組織となります。また、モノがあふれている現代において、ビジネスの本質とは利益の最大化のために競合他社を凌ぐことではなく、その企業に特有の価値観やビジョンに基づいた卓越性を共有することで新たな価値(ビジネス)を創造する可能性が広がり、地域社会の貢献にもつながります。
国が主導し実現を目指す、Society5.0によって、近い将来には情報化社会をバージョンアップさせた「超スマート社会」が訪れます。地域の様々な課題を解決できる可能性を持っていると同時に、変化に伴って生み出される新しい価値には、ビジネスチャンスも多く潜んでいます。まちの未来を創造していく我々にとって一歩先の技術を知り、学ぶことは必要です。新しい知識を身に付け、この地域に必要とされる時代に即したリーダーを生み出します。



時代に即した活力ある組織運営

 子当会議所は2013年に公益社団法人格を取得し、まちに住まう方々の信用なくしては成り立ちません。会員から預かった会費、または地域の方々からの協賛金で運営を行っており、限られた予算を効率的に利用し、定款・諸規定を適時見直し、コンプライアンスの徹底された社会的信用のある組織として活動し、時代に即した魅力ある組織運営を行わなければなりません。また、青年会議所はその名の通り、物事を会議で決定します。その上でベストプラクティスの一つは議案にあります。しかしながら、時として緻密で長時間にわたる会議となり、効果的な事業実施を阻害し、外部の信用を失う恐れに繋がることもあります。 ワークライフバランスを意識し、会員企業や家庭生活に悪影響を及ばさぬよう、効率的な会議運営のあり方に改善していく必要があります。大切なことは、委員会でより良い発想を生み出し、実施体制を築くことです。またこれを補完する財政・コンプライアンスの確認体制を行っていく必要があります。次代に向けた効率的で活力の生まれる組織づくりを目指します。また、持続可能な社会を目指す上で、目標が明確であることが重要です。 既に世界にはSDGsという明確な17の目標が示されています。当会議所としても引き続き、SDGsと関連した事業を構築し、地域へも発信していきます。さらに、近年環境の変化からなのか、自然災害や感染症が以前と比べて多くなってきており、様々な災害にスピード感を持って対応することが重要です。我々のネットワークを活かした情報共有をスムーズに行える窓口を作り、必要とされる支援を的確に行える体制を整えます。
入会4年未満の会員が約半数を占める当会議所において、会員同士の交流をはかる場は重要だと考えております。当会議所の運動・活動の共有、または個々の情報共有の場を設け、積極的な参画意識の向上へも繋げていきます。
本年度は国内最大のスポーツの祭典、三重とこわか国体が開催されます。我々もスポーツを通じて活気に満ち、地域が元気になる後押しを行っていきます。



共感を呼び運動を広く伝播する広報活動

 多くの予算を投じた公益性の高い事業を展開しても、その運動や活動が伝播し市民に伝わらなければ効果として望ましいものとは言えません。市民が頻繁に目にする報道機関、広告媒体は何があるのかを検証し、もはや欠かすことのできないSNSはもちろんのこと、我々が行っている運動や事業の性質に合わせた発信方法を企画し、さらに時流に乗ることができれば発信力は大きなものになります。 また会員一人ひとりが発信元となることも不可能ではない時代の中で、共感を呼ぶ現象を起こすことができれば、まちに大きなインパクトを与え、我々の活動が地域にとって、より一層価値のあるものへとなり、社会を動かすことができる時代だと考えております。



青年会議所の魅力と可能性

 本年度は三重ブロック協議会の事務局運営を主管しており、三重ブロック協議会会長を輩出させていただきます。三重ブロック協議会の運動に対し、積極的にコミットをし、県内各地11LOMの皆様と、連携を図り、連綿と受け継がれてきた栄光の津青年会議所の名に恥じぬよう、当会議所一丸となり、全力でバックアップをしていきます。
 国際青年会議所、日本青年会議所、東海地区協議会、三重ブロック協議会への出向は、新たな青年会議所メンバーとの出会いがあり、LOMで活動するだけでは得られない体験や知識もあり、素晴らしい成長の機会があります。新しいことへの挑戦には勇気が必要ですが、青年会議所会員だからこそできる大きな魅力の一つです。積極的に新たな可能性がある機会を掴む後押しを行います。また、各種大会への参加やセミナーの受講は、LOMの枠にとらわれない新しい視点から物事を捉えることができる貴重な機会です。青年経済人として正しい見解やビジネススキルを学ぶ場でもあり、自分自身や当会議所の新たな成長にもつながります。当会議所としても積極的に参加を促していきたいと考えております。さらに、先輩諸兄が築き上げてこられた、姉妹青年会議所とも更なる絆を深める相互交流を図り、多くの同志との出会いの機会を創出し、次世代へ繋がる関係を築いて参ります。
 



【結びに】

 青年会議所の創立は、戦後復興期であり経済状況は極めて厳しいときでありました。 自分のこと以外に時間を費やすのも難しかったことは想像できます。今のコロナ禍の状況においても、多くのメンバーがビジネスや私生活に様々な制限がなされ、社業にも不安を抱えている状況です。 正解のない時代だからこそ、様々な環境、状況に対しても適応し、生きていく力が求められています。困難や矛盾のある所には、必ず新たな発想の機会があり、それらを克服しようと向き合う所にイノベーションが生み出されます。 社会が変わるこのタイミングにもう一度原点に帰り、変えていくべき所は変革していき、守るべきことはしっかりと受け継ぎ、新しい時代を創り出していきます。
 人は一人では生きていけません。人と人が支え合うことで私たちは生かされています。私もこの青年会議所という素晴らしい学び舎で、多くの人と出会い、普段の生活では出来ない経験をし、助けられ、そして支えられて今があります。また、この環境にいるということは、必ず支えていただいている方がたくさん居ます。 そのことを忘れず、感謝の気持ちをしっかり持ち、日々活動していきましょう。そしてまずは我々が変わらなければ、地域や社会は変えられません。今こそ我々が先頭に立ち、失敗を恐れず、積極的な行動を起こし、共に成長をし、そして我々が笑顔で活動をしていきましょう。 このまちの明るい未来を創造していくためには当会議所全員の力が必要です。会員一人ひとりの力をお借りし、それぞれが青年会議所の魅力を最大限に活かし、一致団結し、青年の若い力でこのピンチをチャンスに変えられる運動を巻き起こし、「明るい豊かな社会」の実現に向け一歩ずつ今日より明日が素晴らしい日になるよう邁進していきます。





新たなる挑戦!
〜未来への架け橋〜





仲間を信じ共に励み、新たな発想で挑戦し、
社会に変革を起こすリーダーとなることで、明るい未来を実現する。






・積極的に活動できる会員の育成
・多様性ある会員の拡大
・活気と笑顔で溢れるまちづくりの実施
・様々な社会の変化に対応できる青少年の育成
・未来を見据えたイノベーションの創造
・公明正大かつ効率的な組織の運営
・共有、共感、共鳴できる時代に即した広報活動の実施
・刺激し合い、絆を強め、共に成長する姉妹JCとの交流
・自己成長を促進する出向及び支援
・公益社団法人日本青年会議所協働運動・連携推進運動の実施