まちづくりには、その社会と形成する人々の意識や力が必要となります。津のまちには、恵まれた自然、先人たちが築き残してくださった文化や歴史、そして守り継がれてきた平和があります。この環境を｢あたり前｣とし、まちの未来に無関心なのは無責任ではないでしょうか。自分たちのまちを守り、未来を作っていくのは自分たちだ、という意識を持つことができれば、この社会・津のまちはより一層、明るく豊かになっていくと考えます。
そのためには、まず私たちがまちの環境、文化、歴史について学び、政治や政策に関する意識を高め、そして未来のまちに対して起こりうる課題に取り組まなければなりません。戦中から戦後へと津のまちが辿ってきた歴史を知り、今の平和に感謝をし、守り続けていく責任が私たちにはあります。そして、新たな時代に向け、社会の多様化が進むことが予想され、制度や対応についても取り組む必要があります。また、まちの魅力を伝播し、郷土愛を育み、多くの市民たちが自分たちの社会やまちを誇りに想い、まちの未来は自分たちで築きあげる、という当事者意識を持っていただく機会を提供します。まちづくりを通して、会員同士が切磋琢磨し、力を合わせて奉仕・修練を経験することで、自己の成長に繋がり、会員がまちを創造する原動力となるはずです。そして、この２０１９年の１年間がひとつの津青年会議所の歴史として刻まれるよう締めくくります。
私たちは明るい豊かな社会づくりの新しい時代の第一歩として、故きを温ねて新しきを実践し、地域にインパクトを与え、住まう人々の心を動かすことができるよう、諦めない姿勢、強靭な精神力を持って邁進して参ります。